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ストーリー
周りを見たら全く見慣れない、無機質な世界に落ちていた。私は確か、海へ向かってそのまま、どうにかなったのではなかったか。周りに人間や存在がいなかったので、激しく痛む頭を寝転んで抱えていた。その後、混乱の中、インターネットの海を漂っていたら、あざらしに出会った。どうやらここはインターネットのはざまで、私は現世から落ちてきた遺留物という扱いになると教えてもらった。現世の言葉でいうような住民登録や必要な手続きを済ませたあと、私はこのインターネットに存在する正当なものとなった。ひとまずあざらしに思いついた疑問を多く投げつけた。どれにも答えてくれた上に、あざらしはこの世界の知らないことをたくさん教えてくれた。それでも、わたしが本当に今置かれている状況とその解決法に近づくようなものもなかった。
どうしていても仕方がないのでわたしはインターネットを漂いながらこの世界を少し楽しんでみることにした。
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